八王子駅南口徒歩二分の皮膚科、泌尿器科、内科クリニック

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シミ(老人性色素斑)とそばかす

いわゆるシミである老人性色素斑もそばかすも表皮の角化細胞にメラニンが過剰に沈着をした状態です。

いわゆるシミ(老人性色素斑)

老人性色素斑はいわゆるシミになります。これまでに浴びてきた紫外線の蓄積により表皮細胞内でなんらかの遺伝子変異が生じメラニン生成を促す遺伝子発現が持続的に活性化され、メラニン生成を促すET1やSCFなどの発現が増強しメラニン生成が高まり表皮に沈着した状態と考えられています。
組織学的には表皮突起の延長といった過角化を認める場合や、慢性的な紫外線の影響やその他の外傷などにより、基底層の断裂を生じ、メラノサイトから生成されたメラニン色素が真皮浅層に滴落しマクロファージに貪食され、メラノーシスを生じている場合があります。真皮層へのメラノーシスでは、レーザーなどでの治療後にかさぶたにならずに残り、消えるのに数か月の期間が必要となる場合や、期間を開けて複数回の治療が必要となる場合があります。

老人性色素斑の出来やすい場所は顔面(特に両頬)、手背などといわれ日光に当たりやすい部位になります。

治療は過剰なメラニン色素が沈着した異常な角化細胞にレーザーを照射し強いエネルギーを加え、異常な細胞のみを壊して除去をする治療になります。

当院ではピコレーザーを使用した「レーザーによるスポット照射」と「外用治療」を組み合わせたシミ治療を行っています。

そばかす(雀卵斑)

そばかすは遺伝性の色素沈着で幼少期から目立ちはじめ、思春期に濃くなり、その後は次第に薄くなっていくといわれています。鼻背や両頬上に1~3mm程の茶褐色の色素斑が出現し、眼瞼周囲や唇などの顔全体にできることがあります。原因はMC1Rの遺伝子変異によるものといわれています。そばかすは治療後の再発が起こりやすいといわれており、治療後の紫外線対策が重要となります。
組織学的にはシミのような表皮突起の延長といった過角化は認めず、真皮層へのメラノーシスも認めません。
治療は老人性色素斑と同じですが、表皮突起の延長がないため治療への反応は良いですが、再発をしやすいです。

治療

治療方法

IPL(フォトフェイシャルやルメッカなど)…当院では取り扱いがありません
レーザーによるスポット照射
ルビーフラクショナルや532nmのフラクショナル…当院では取り扱いがありません
外用治療(トレチノインとハイドロキノン)

IPL(フォトフェイシャルやルメッカなど)…当院では取り扱いがありません

ダウンタイムを極力抑えて、かさぶたの形成を避けつつ、色素沈着が発生するリスクも抑えたいという方向けの治療となります。回数が必要となるのと、一番良い反応を示すのは初回で2回目以降はシミへの反応は弱くなっていきます。また、薄いシミや深い位置にあるシミでは反応しないことも多々あります。シミを薄くして目立ちにくくするのをゴールとした治療となります。

レーザーによるスポット照射

当院では承認機であるエンライトンSRを使用したピコスポットでの治療を行います。レーザーのスポット照射ではIPLと異なり指向性が高いため、まっすぐと光線が進むため散乱せずにターゲットまで到達します。IPLでは様々な波長が含まれていますが、レーザーでは単色性といい、1波長のみとなります。強力にピンポイントでエネルギーを加える治療となるため、シミを除去する能力はIPLと比較し高く、IPLでは治療ができないADMの治療も可能ですがIPLよりも色素沈着のリスクは高く、かさぶたとなる(痂疲化する)ダウンタイムも発生します。

ルビーフラクショナルや532nmのフラクショナル…当院では取り扱いがありません

フラクショナル化させてレーザーを照射することで肌へのエネルギーによるダメージを抑えながら、回数を重ねて薄いシミを薄くしていく治療となります。

外用治療

レーザーなどを使用せずに高濃度のトレチノインとハイドロキノンを塗布し、ターンオーバーを強く促進しメラニンが沈着している角化細胞を排出する方法と、レーザー治療後に濃度が低めのトレチノインとハイドロキノンを併用することで、残ったメラニンの排出を促したり色素沈着の排出を促します。

当院では高濃度のトレチノインを使用した治療は強い赤みが出現し、長引いてしまうためレーザー治療との併用の方法をご案内させていただいております。

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