カンジダ
クラミジア感染症とは
カンジダ・アルビカンスという菌に感染をし発症します。健康な人の皮膚や口内、膣、消化管などに存在する真菌(カビの仲間)で、常在菌の1種といわれています。性交渉により発症することが知られていますが、ほとんどは常在菌による自己感染が原因といわれています。抗生剤使用後や風邪など免疫力低下後、ホルモンバランスの変化などでカンジダ菌が異常に増殖し他の常在菌とくらべて優位になることで症状が出現することが多いです。女性では頻繁にみられることがあります。
感染をすると、カンジダ性亀頭包皮炎(男性)、カンジダ性尿道炎(男性、稀)、外陰部膣カンジダ症(女性)を起こします。
カンジダ性亀頭包皮炎(男性)
原因 | 感染経路 | 潜伏期間 | 症状 | 検査可能時期 |
検査方法 | 検査費用(保険) | 治療法(保険) | 治癒費用(保険) | 治癒確認検査(保険) |
原因
カンジダが増殖をすることで発症をします。
感染経路
膣性交により感染をしますが、感染の原因として常在菌としての自己感染がほとんどとなります。
性的な接触がなくても、体調や抗生剤の影響、湿りやすい締め付けの強い下着、洗いすぎ、糖尿病やHIVでの免疫力低下、などで発症することがあります。
潜伏期間
感染から症状が出るまで1日~1週間(常在菌のため、潜伏期間ははっきりとしないことが多いです)
症状
亀頭や陰茎、包皮に白色~黄色の付着物やびらん(赤み)、腫れ、痛み、かゆみを起こします。
検査可能時期
感染機会の翌日から
検査方法
亀頭包皮炎はカンジダ以外の細菌感染が原因の可能性も高いため、症状のある皮膚や粘膜の擦過物(綿棒で擦りとった検体)で培養検査を行います。培養検査は結果が出るまで数日要します。
検査費用
初診料・検査費用等で3割負担の場合、自己負担額は2000円台となります。
検査は細菌培養による検査を行います。細菌感染が原因の際は抗生物質の感受性の検査も行うことがあります。
外部機関に委託することが多いため、検査結果が出るまで数日要するため日数はクリニックによって異なります。
治療法
カンジダ性亀頭包皮炎が疑われる際は抗真菌薬の外用薬で治療を開始します。
男性では局所を清潔に保ち、過度にこすらないようにし症状のある部位へ外用薬を塗布します。
1日2~3回外陰部に塗布をします。 |
クロトリマゾール 10mg/1g(エンペシドクリーム1%) |
ミコナゾール硝酸塩 10mg/1g(フロリード Dクリーム1%) |
エコナゾール硝酸塩 10mg/1g(パラベールクリーム1%) |
オキシコナゾール硝酸塩 10mg/1g(オキナゾールクリーム1%) |
治療費用
使用する薬剤の種類、先発品やジェネリックか、院内処方か院外処方かによって費用が変わります。3割負担で数十円~千円程と大きく変わります。
郵送検査、他院での検査(自費、保険問わず)で検査結果が陽性の場合、治療は保険で可能となりますが、本人の検査結果かどうかがわかる、氏名が明記された検査結果を持参の上受診が必要となります。治療費用は上記の薬代と初診料等で上記金額に加えて千円程となります。
治癒確認検査
カンジダは常在菌のため、症状が治癒すれば治癒確認検査は不要です。
外陰部膣カンジダ症(女性)
原因 | 感染経路 | 潜伏期間 | 症状 | 検査可能時期 |
検査方法 | 検査費用(保険) | 治療法(保険) | 治癒費用(保険) | 治癒確認検査(保険) |
原因
カンジダが増殖をすることで発症をします。
感染経路
膣性交により感染をしますが、感染の原因として常在菌としての自己感染がほとんどとなります。
性的な接触がなくても、体調や抗生剤の影響、湿りやすい締め付けの強い下着、洗いすぎ、糖尿病やHIVでの免疫力低下、などで発症することがあります。
潜伏期間
感染から症状が出るまで1日~1週間(常在菌のため、潜伏期間ははっきりとしないことが多いです)
症状
陰部のかゆみや白色~黄緑色のおりものが増え、ヨーグルト・チーズ状の白いカスが出たり、外陰部の腫れやかゆみ、灼熱感を伴うことがありますが、典型的な症状を示さないことが多く、他の性感染症との鑑別が難しいことが多いです。おりもの異常を起こす原因としては子宮頚管炎、膣カンジダ症、トリコモナス膣炎があげられます。
検査可能時期
感染機会の翌日から
検査方法
膣ぬぐい液での培養検査を行います。培養検査は結果が出るまで数日要します。
検査費用
初診料・検査費用等で3割負担の場合、自己負担額は2000円台となります。
検査は細菌培養による検査を行います。細菌感染が原因の際は抗生物質の感受性の検査も行うことがあります。
外部機関に委託することが多いため、検査結果が出るまで数日要するため日数はクリニックによって異なります。
治療法
外陰部膣カンジダ症が疑われる際は抗真菌薬の外用薬や膣錠、内服薬で治療を開始します。
膣錠
膣錠は毎日挿入するものと、1週間に1回のものがあります。
1日1回1錠を膣内に挿入、7日間行います |
クロトリマゾール 100mg(エンペシド腟錠 100mg) |
ミコナゾール硝酸塩100mg(フロリード腟坐剤100mg) |
イソコナゾール硝酸塩100mg(バリナスチン腟錠100mg) |
オキシコナゾール硝酸塩 100mg(オキナゾール腟錠100mg) |
1週間に1回の膣内挿入 |
イソコナゾール硝酸塩300mg(バリナスチン腟錠300mg)2錠を1回使用 |
オキシコナゾール硝酸塩 600mg(オキナゾール腟錠600mg)1錠を1回使用 |
内服薬
カンジダによる膣炎および外陰膣炎に対して症状が強い場合内服薬を服用する場合があります。フルコナゾールは妊婦においては使用を避ける薬剤となっています。また、他剤との相互作用などに注意が必要です。
フルコナゾール(ジフルカン) 50mgもしくは100㎎ 1回量150mgとなるように 1回内服
外用薬
女性では大陰唇より外側にかゆみなどの症状がある際に使用をします。抗真菌薬の外用薬には他にルリコナゾール(ルリコンクリーム1%)などがあり、効果は期待できるのですが、外陰部カンジダ症を適応症としていない外用薬が多くあり、以下のものが使用されます。
1日2~3回外陰部に塗布をします。 |
クロトリマゾール 10mg/1g(エンペシドクリーム1%) |
ミコナゾール硝酸塩 10mg/1g(フロリード Dクリーム1%) |
エコナゾール硝酸塩 10mg/1g(パラベールクリーム1%) |
オキシコナゾール硝酸塩 10mg/1g(オキナゾールクリーム1%) |
治療費用
使用する薬剤の種類、先発品やジェネリックか、院内処方か院外処方かによって費用が変わります。3割負担で数十円~千円程と大きく変わります。
郵送検査、他院での検査(自費、保険問わず)で検査結果が陽性の場合、治療は保険で可能となりますが、本人の検査結果かどうかがわかる、氏名が明記された検査結果を持参の上受診が必要となります。治療費用は上記の薬代と初診料等で上記金額に加えて千円程となります。
治癒確認検査
カンジダは常在菌のため、症状が治癒すれば治癒確認検査は不要です。