八王子駅南口徒歩二分の皮膚科、泌尿器科、内科クリニック

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亀頭包皮炎

亀頭包皮炎

亀頭包皮炎とは、陰茎の先端にある「亀頭」と、その周囲を包む「包皮」に炎症が生じる状態のことをいいます。乳幼児から成人男性まで幅広い年齢層に見られる病気です。原因は細菌や真菌などの感染によるものが多く、性行為が関与することもありますが、必ずしも性病とは限りません。 多くは亀頭と包皮の間のカス(恥垢)が貯まり、カスに細菌や真菌が増殖をし感染を起こします。洗いすぎや摩擦などで小さな傷がつき、そこから感染を起こすこともあります。包茎があると包皮内でカスが貯まりやすくなり、尿で湿り原因菌が繁殖しやすい環境となり亀頭包皮炎になりやすいといわれています。 糖尿病がある場合は糖を含んだ尿が亀頭やその周囲に付着して原因菌が増殖しやすくなります。糖尿病の治療やダイエット目的でのSGLT-2阻害薬(フォシーガやカナグルなど)を服用していると発症しやすくなるといわれています。

 

亀頭包皮炎の原因と症状 

細菌性亀頭包皮炎

大腸菌やブドウ球菌などの一般細菌が主な原因となります。亀頭や包皮が赤く腫れ、黄色の膿が出ることがあります。亀頭包皮炎の90%が細菌性といわれています。必ずしも性行為で感染をおこすものではありません。

カンジダ性亀頭包皮炎

カンジダは常在菌のためストレスや免疫が落ちた際の自己感染やパートナーからの感染で発症する場合があります。亀頭のかさつき、かゆみ、ただれなどが出現し、白色のカスがでてきます。症状は細菌性のものとくらべると弱いといわれています。炎症が慢性化することで、包皮が縦切れすることがあります。必ずしも性行為で感染をおこすものではありません。

性感染症に関連した亀頭包皮炎

性感染症により亀頭や包皮に炎症が生じることがあります。クラミジア、淋病、膣トリコモナス症、マイコプラズマ・ウレアプラズマでは主に男性では尿道炎を起こしますが包皮や亀頭に炎症を起こすことがあります。単純ヘルペスウイルス感染では亀頭や包皮に水疱形成をやぶれてびらんとなります。梅毒では1期で初期硬結ややぶれて硬性下疳などの病変が出現することがあります。

心当たりのある場合は検査を行う必要がありますので診察時にお伝えくださいオーラルセックス(フェラチオなど)により咽頭の溶連菌が感染を起こす原因となる場合もあります。

検査

症状や問診から原因を考え、必要がある場合は検査を行います。 性病が疑われる場合は性病の検査を実施します。病変部を綿棒で擦りとり培養検査を行う場合もあります。抗真菌薬は一般細菌や性感染症には効果がないため、原因がはっきりとしない状態での治療を行うと症状が長引き、悪化する可能性があります。 一般細菌とカンジダや性病の混合感染をおこすこともあります。

治療

症状のある部位をやさしく洗うことが重要となります。治療方法は原因毎に異なります。

一般細菌が原因:抗生物質を含んだ外用薬(ゲンタマイシン軟膏、フシジンレオ軟膏、クロマイP軟膏など)での治療を行います。症状が強い場合や溶連菌が原因の場合は内服での治療も併用して行います。 カンジダが原因:抗真菌薬の外用薬(アスタットクリーム、オキナゾールクリームなど)での治療を行います。 性感染症が原因の場合は各治療を行います。

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